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色は「見れば分かる」とは限らない?身近な色から考えるユニバーサルカラー

9月18日
読了時間: 6分
NPO法人色彩生涯教育協会認定カラー講師

色彩検定一級取得

UCアドバイザー

色彩講師・カラーアナリスト

吉永梨沙カラーアカデミーの

代表吉永梨沙です


「黒だと思って買ったのに、ネイビーだった!」


お店で洋服を選んでいて、

「黒のジャケットを買ったつもり

だったのに、家で見たらネイビーだった!」


そんな経験はありませんか?


実はこれ、単なる「見間違い」

ではありません。



色は、明るさや周りの色、組み合わせによって

私たちの見え方が変わるんです。



今回は、身近な「黒とネイビー」の違いから

色の見え方についてお話します。



暗い色ほど色の違いが分かりにくくなる?


「黒」と「ネイビー」を

思い浮かべてみてください。

どちらも暗い色ですよね。



私たちが色を見るとき、実は

「赤っぽい」「青っぽい」といった

色みだけを見ているわけではありません。



「どのくらい明るい色なのか」という明度も

色を見分けるための大切な

手がかりになっています。



一般的に、色の明るさが低くなるほど

色同士の違いを見分けにくくなる傾向があります。



例えば、

明るめのネイビー→「青っぽい」と感じやすい


かなり暗いネイビー→「これ、黒じゃない?」


と感じやすい。


だから、

「黒だと思って買ったが、実は濃紺だった」


「黒いバッグを買ったつもりが、

光に当てたらネイビーだった」


ということも起こるんですね。



そして、こうした「色の見え方」の違いは

洋服だけの話ではありません。



パソコンや資料の文字も、

色の組み合わせで見え方が変わる


例えば、パソコンの画面に表示された

濃い青の文字と黒い文字。


「違う色を使っているから、

ちゃんと区別できるはず」

と思うかもしれません。



ところが暗い色同士では、色の違いが

分かりにくくなることがあります。



では、

「色を明るくすれば、すべて解決するの?」


というと、実はそうでもありません。



ここでもう一つ大切になるのが、

「色と色の組み合わせ」です。



私たちが普段目にする色は、単独で

使われていることはほとんどありません。



案内表示も、ポスターも、Webサイトも、

文字の色+背景色

というように、何か別の色と

組み合わせて使われています。



そして、その組み合わせによって、

同じ色でも「見やすさ」が

大きく変わることがあります。



例えば赤色。

赤といえば、「目立つ色」

というイメージを持つ方も

多いのではないでしょうか?



駅や道路の標識などでも

使われていますし、お店で

「SALE」と赤い文字で書かれていると、

「あ、セールやってる!」

とつい目がいってしまうことも

ありますよね。


でも、

「目立たせたいから、

とりあえず赤を使えばOK」

というわけではありません。



例えば、

白い背景に赤い文字

と

黒い背景に赤い文字


では、見え方や読みやすさが変わります。



同じ「赤」でも、背景との明るさの

差や色の組み合わせによって、

「パッと見える」こともあれば、

「なんだか見づらい」

と感じることもあります。



これは、資料やチラシ、Webサイトなどを

作るときにも、とても大切なポイントです。



「好きな色だから使う」

「目立つ色だから使う」

だけではなく、

「誰に、何を、どう伝えたいのか?」

という視点で色を選ぶ。



それだけでも、色の伝わり方は変わってきます。



赤と緑なら、誰でも簡単に見分けられる?


では、もう一つ赤と緑はどうでしょうか?


色の名前も違いますし、

「赤と緑なんて、全然違う色でしょう?」

と思う方も多いのではないでしょうか。

ところが、色覚特性のある方の中には、

赤と緑の違いを見分けにくい方がいます。


例えば、

🔴 赤 → 危険・注意🟢 緑 → 安全・OK

というように、「赤」と「緑」の色だけを

使って情報を伝える場面がありますよね。



一般的には、色を見れば簡単に

区別できるように感じます。

でも、

「赤と緑だから、誰にでも分かる」

とは限りません。



「この色なら誰にでも分かるはず」

と決めつけるのではなく、

場合によっては色だけに頼らず、

文字や形、線の種類など、

色以外の情報も組み合わせて伝える工夫

が大切になります。



「色」は、見る人や環境によって変わる


私たちは普段、

「赤は目立つ」「緑は安全」

「青は爽やか」など、色から

受けるイメージを自然に使っています。



でも実際には、

どんな人が見るのか?

どんな環境で見るのか?

どんな色と組み合わせるのか?


によって、色の見え方や

伝わり方は変わることがあります。



ここで大切になってくるのが、

「ユニバーサルデザイン」

という考え方です。



色を「きれいに使う」だけではなく

「伝わるように使う」


最近では、駅や公共施設、Webサイト、

商品パッケージなど、年齢や性別、国籍

などにかかわらず、できるだけ多くの人が

使いやすいように工夫されたデザインが

増えています。



こうした工夫は、特別な誰かの

ためだけのものではありません。



子どもにも、大人にも、高齢者にも。

そして、色の見え方に違いがある人にも。



できるだけ分かりやすく情報を届ける

そのための工夫です。



そして実は、私たち自身も年齢を重ねることで、

少しずつ色の見え方が変化していきます。



つまり、

「誰にでも見やすい色」について知ることは、

誰かのためだけではなく、これからの

自分のためにもなる知識なんです。



UC(ユニバーサルカラー)を知ると

色の見方が変わる


UC(ユニバーサルカラー)では、

「自分以外の人には、この色は

どう見えるんだろう?」

という視点を持つことができます。



色について少し知識が増えるだけで、

「この色の組み合わせ、見やすいかな?」

「色だけで伝えて大丈夫かな?」

「高齢の方にも分かりやすいかな?」


と、相手の立場に立って

色を考えられるようになります。



これは、仕事で資料やチラシ、

Webサイトを作る方にも役立ちますし、

日常生活の中でも活かせる考え方です。



色を「きれいに使う」だけではなく、

「きちんと伝わるように使う」


それが、UC(ユニバーサルカラー)の

大切な考え方の一つです。



「色の見え方ってこんなに違うんだ!」

を体験してみませんか?


ここまで読んで、

「色って、思っていたより奥深い!」

「同じ色でも、見え方が変わるんだ!」

「もう少し詳しく知ってみたい」

「仕事や日常生活にも活かしてみたい」

そんなふうに感じた方へ。


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